東京五輪を控え公共無線LANが拡充
<インターネットの利用者数> 1億84万人
<インターネットの人口普及率> 83.5%
<インターネット付随サービス業売上高> 2兆3,954億円
(※出典 総務省「平成29年度版情報通信白書」)
<国内動画広告市場規模> 842億円
<うちスマートフォンの市場規模> 576億円
(※出典:㈱サイバーエージェント2017年調査による)
インターネットは今や水道・ガス・電気と並び、人々の生活に欠かせないものとなっています。日本国内でのインターネットの普及率は2016年3月末の段階で83.5%。これは全国の下水道普及率を上回ります。近年はスマートフォンやタブレット端末を持つ人が増え、インターネットが自宅や会社といった室内から屋外に利用の場を移しているのが特徴です。日本でも2020年の東京五輪に向け、公共無線LANの整備が進み、インターネットのより自由な活用を支えています。場所の制約を受けないインターネットサービスは今後ますます広がりを見せるでしょう。
ネットワークの成熟が次世代デバイスの需要を活性化
<パソコン出荷台数> 約677万台
<スマートフォン出荷台数> 約1,186万台
(※出典:(社)電子情報技術産業協会
パーソナルコンピュータ・移動電話国内出荷実績 2017年度の数値)
<ウェアラブル端末(国内)> 約209万台
(※出典:矢野経済研究所「2016-2017 スマートフォン・タブレット・
ウェアラブル/スマートデバイス 世界市場動向調査」)
個人の情報通信機器の保有状況をみると、今年は、段々と増加してきたスマートフォンの保有率がついにパソコンを上回りました。近年の傾向としてパソコンを所有せず、スマートフォンでインターネットを楽しむ人が増えているようです。また、ウェアラブル端末の利用者も増えています。特に、健康に対する意識が高まっていることから、フィットネスやスポーツ用途に使われる端末の人気が高いです。ジョギングを楽しむ人のために心拍数や移動距離の記録が取れるものやゴルフクラブに装着してスイングを分析できるものなど様々です。
サービスロボットの開発が市場成長のカギ
<世界の産業用ロボット販売台数>
約25.4万台
(※出典 2016年国際ロボット連盟調べ)
<ロボット(マニピュレータ含む)出荷台数>
約23.3万台(前年比33%↑)
<ロボット(マニピュレータ含む)出荷金額>
約8,956億円(前年比25%↑)
(※出典 (一社)日本ロボット工業会 2017年年間統計)
日本は、これまで産業用ロボットにおいては世界1位のシェアを誇り、「ロボット大国」とも言われてきました。しかし現在は、中国が日本を抜き、医療や警備などの現場で活躍するサービスロボットの開発においては欧米企業が先行しています。国内では、2015年に発売された「Pepper」をはじめ多くのサービスロボットが登場していますが、それらが浸透するにはまだ時間がかかりそうです。一方、ロボット事業を展開するベンチャー企業が急速に増えており、今後国内のサービスロボットの普及や市場成長の支えになるとみられています。
A.全世界の約半分
産業用ロボット市場では日本が世界シェア1位を誇っています。現在、自動車や半導体生産の多くの過程に産業用炉夫が使われています。そして、それらの製造が盛んな日本では以前より産業用ロボットが発達してきました。しかしながら今後は、分野を越えて産業用ロボット仕様した製品がますます増え、それに伴って中国などのロボット市場も伸びる見込みなので、トップシェアが入れ替わってしまう日も近いかもしれません。
A.世界最高のプロと同等かそれ以上の実力があります
2017年5月、人類最強とうたわれる中国人棋士・柯潔が囲碁AI「AlphaGo」に敗れました。現在、AIの発達のスピードは凄まじく、こうしたゲームでは、もはや人間が太刀打ちできないほどです。しかしながら、AlphaGoを開発したDeepMindのCEO、デミス・ハサビスは「柯潔が勝とうとAlphaGoが勝とうと、それは人間の勝利である」と語り、AI技術が私たちの可能性を広げてくれるものだということを示しました。
A.室内照明、インターホン、掃除機、ドアのカギなど、生活のあらゆる家電のIoT商品が開発されています。
IoTとは「Internet of Things」の略称で、身の回りのあらゆるモノがインターネットにつながり、遠隔から操作やデータの計測が可能となる仕組みのことです。近年、家電を中心にIoT化するモノが急増しています。天気を教えてくれる傘立てや、外出していても電源のオンオフができるプラグ、正しい歯の磨き方を教えてくれる歯ブラシなど、さまざまな商品が日々開発されています。アイデア次第でますます発展していく分野と言えるでしょう。
A.犯罪防止から地球環境保全まで、さまざまな分野で役に立ちます
ドローンといえば、スマホで操作できるモデルなどが登場し、ここ数年で一気に私たちの身近になったIT技術のひとつです。空撮や操縦レースなど、まだエンターテインメント用途での利用が目立ちますが、人が立ち入れない場所へ飛び立ち、人の目の代わりができるドローンは、警備員の代わりに夜間に施設を監視したり、希少動物を観察して生態系を守る手助けをしたりとその活躍の場所をどんどん増やしています。
A.2013年時点で4.4ZB(ゼタバイト=1兆GB)、2020年には44ZBに*
私たちが日頃スマートフォンやパソコンから利用するテキストや写真、動画など全世界で生成されるデータは爆発的に増えています。その一因として、IoTが発達して電気製品や工業機械が自動的にデータをやり取りする機会が増えたことが挙げられます。また、そうして得られた膨大なデータを整理して活用するためのビッグデータやデータサイエンスの分野がこれからますます必要になっていくと見られています。
*・・・米EMCレポート"The Degital Universe of Opportunities:Rich Data and the Increasing Value of the Internet of Things"より
A.話しかけた言葉に対して自動でロボットが返信してくれます
チャットボットを顧客サポートに利用している企業も多くみられます。顧客はチャットに質問したいことを入力するだけで、メールや電話よりも気軽にリアルタイムで問合せの回答を得ることができます。企業にとっても多く寄せられる質問に対しては自動で返信ができるため、応対する社員の業務の削減につながります。顧客サポートだけではなく、"女子高生AI"などあたかも人間と会話しているかのうように楽しめるチャットボットも登場しています。
景気回復の傾向もあり、IT・コンピュータ・エンジニア関連の職種は求人も多く、就職状況は安定しているといえるでしょう。
では、就職後はどうでしょうか。初任給について下の表で比べると、一般的に4年生大学卒業者は短大・専門学校卒業者、高卒者よりも高いことがいえます。しかし、IT業界においては、学歴や年齢ではなく、個人の技術や能力、発想力が重要となるので、頑張り次第では将来的に収入面で逆転するチャンスもあります。就職後は学歴を問わずに学んできた技術や知識をどのようにいかしていくかが重要となっていくでしょう。
●出身別の初任給の違いの目安
厚生労働省「産業別新規学卒者の初任給の推移(平成29年)」
全体平均 | 男性平均 | 女性平均 | |
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高等学校卒(産業総計) | 162,100円 | 164,200円 | 158,400円 |
短大・高専卒(産業総計) | 179,200円 | 180,600円 | 178,400円 |
製造業 | 177,700円 | 178,700円 | 175,500円 |
情報通信業 | 189,300円 | 188,100円 | 192,200円 |
大学卒(産業総計) | 206,100円 | 207,800円 | 204,100円 |
製造業 | 203,200円 | 204,400円 | 200,800円 |
情報通信業 | 215.000円 | 214,300円 | 216,400円 |