きっかけはテレビ番組
高校生の時、料理人が食材をテーマにして腕を競うテレビ番組を見てすごいなと感動しました。それが料理人になったきっかけです。
また、アルバイトをしていた居酒屋で、プロが作る料理はやっぱりおいしいと改めて感じたことが大きかったですね。
エコールCPの調理理論の授業で、料理は化学であるということを学び新鮮な驚きでした。
また、2年次には新神戸オリエンタルホテル(現ANAクラウンプラザホテル神戸)のフレンチレストランでアルバイトをしましたが、「これが本物のフレンチか!」という衝撃も受けました。
「自分たちの店を出そう」と独立の道へ
新神戸オリエンタルホテルで料理長を任されていた時、バーテンダーをしていた人と出会い、「自分たちの店を出そう」と独立の道へ。
開店するのに良い場所を探していた時、尼崎の武庫之荘でいい物件を見つけましたが当時はまだ29歳で、「若すぎる」「無理だ」と言われていました。
ホテルもなかなか辞めさせてくれず、準備が全然できないなど大変なこともありましたが、おいしいものを出せばお客さまは絶対に認めてくれるという自信があり、多くの人の協力を得てなんとかオープンさせました。
開店当初はランチがよく出て順調な滑り出しでしたが、半年ぐらい経った頃には閉店の危機を感じたことも。
しかし、来店されたお客さま一組一組を大切にしていった結果、WEBの口コミや店舗の評価を見て有名グルメ雑誌の見開きで紹介されることに。これを機に、来店客数も伸びていったんです。
お客さまとの一期一会を大切にし、大きなチャンスを掴みました。
「神戸にジャンカルドあり」と言われる店を目指したい
2013年5月にお店を神戸市に移転しました。それから年齢層の幅が広がり、海外からの問い合わせも増え、お客さまの層が変わりました。
ディナーを食べに来られたお客さまがランチにも来てくださり、「夜食べておいしかったから、昼も来たよ」とおっしゃってくださった時は嬉しかったですね。
これからの目標は「神戸にジャンカルドあり」と言われるほどの店にしていくことです。
お客さまに「おいしい」と言われるのはプロなので当然のことだと思いますが、「ありがとう」と言っていただけるように、料理・サービスともに最高のおもてなしができるように努力していきたいと思います。