仕事の内容を教えてください。
主にパフォーマーとしてCM,ミュージックビデオ,音楽番組に出演したり、舞台やLIVEツアーでアーティストのバックアップをさせて頂いてます。
インストラクターとしてはダンススタジオでレッスンしたり、アーティストの振付や振り入れ、LIVEやミュージックビデオ等での演出のアシスタントもさせて頂いてます。
また、踊るお仕事ではないのですが、私はダンサーとして生きていく上で表現力を磨いていきたいので、CMやミュージックビデオ等でキャストとしてのお仕事もさせて頂いています。
この職業を目指したきっかけを教えてください。
職業を目指したというより、ダンスを始めた理由になってしまうのですが、"直感"です。
高校生までスポーツをしていて、そのままスポーツで大学に進学するつもりでした。ですが自分が高校3年間の内で掲げていた3つのゴールを達成出来なかったらここまでだなと高校入学の時点で決めていて、達成できなかったので、悩みましたが進路を180度変えることにしました。
元々身体を動かすことはもちろん、音楽がとても好きで、TV番組や高校の芸術鑑賞会で劇団四季を観に行ったりしてダンスに興味を持ち、調べていくうちに、自分はこれだ!と思い、決めました。
ダンスを始めてからは、ダンスが自分の生活の中心になるくらい好きになったことも、スポーツを辞めてまで飛び込んだ世界ということもあり、ダンスで生活していく以外のことは考えていなかったので、ダンスを仕事にしたいと目指したというより、好きなものに没頭していたら仕事になっていたという感覚です。
学生時代に学んだことが今どのように生かされていますか?
私はダンサーについても業界についても本当に無知だったので、本当に沢山の面で生きています。
業界用語はみんな知っているものとして飛び交うし、ダンサーは何でも踊れるものとして認知されていることもあります。
歌手の方に演歌、ロック、オペラのようなジャンルが沢山あるように、ダンスにもジャンルが沢山あります。
なのでダンサーの中にも得意不得意のジャンルがあります。その面に関して、どんなに自分が苦手とするジャンルでも授業で教えて頂けたので、曲やアーティストのイメージなどで求められるものが様々でも、ある程度の対応ができています。
このジャンルを踊らせたら間違いないというダンサーが求められるのと同じくらい、このダンサーを呼べば何でもできるから間違いないと思ってもらえるのは、すごく自分にとっての強みです。
挫折したことや、成功したことなど仕事でのエピソードを教えてください。
メンタル面であまりくよくよしないので、挫折という挫折は正直まだないです。
ですが一時期オーディションを受けても毎回最終審査まで行って不合格という時期があり、5回くらい連続で同じ流れだった時はさすがに悔しかったです。
ただ、そこに審査でいた方が、今回はイメージ等もあって縁はなかったけど別件で来てもらえますか?と言われる事も少なくないので、やっぱり挫折とは感じてないですね。
毎回お仕事が終わった後に自分自身次の課題があるので、成功も正直感じていないです。
でも曲と衣装だけ用意して頂いて、"あとは全部好きにしていいよ"と言われた時は、誰でもいい訳じゃなくて私を呼んでもらえたんだなと思えてとても嬉しかったです。
今後の目標を教えてください。
海外で活躍したいです!
学校卒業してから初めてロサンゼルスとニューヨークに行った時にそこでも"直感"が働いて、自分はここにいたい!と思いました。
そこから毎年時期を見て行っていたのですが、ご時世もあり今は行けていないですね。行けるようになるまでの期間で準備できることも見た事ない景色も沢山あると思うので、今できる事を全力でするだけです。
常にある目標は"Mei Matsuuraとして呼んで頂く事"です。背が高くてある程度踊れる女性ダンサー誰かいない?ではなく、この人がいい!この人に踊ってもらいたい!と思ってもらえるようなダンサーでいたいです。そこまでの自信がまだないのが正直なところですが、ダンサー界にも業界外でも、"この人やばい!"っていう存在になりたいですね。
高校生へのメッセージ
皆さんの今までやこれからの背景を知らないので安易には言えませんが、環境のせいにしない選択をして欲しいです。誰かのせい、どこかのせいではなく、この人達に出会ったお陰、ここにいたお陰みたいな。
ダンサー以外にも当てはまりそうですね。私ももっと早くダンサーを目指していたら、別の進路を選んでいたらと思うことが無かった訳ではありません。
ですがスポーツをしていたお陰で、このタイミングでダンスを選んだお陰、そして、今まで出逢ってきた方々のお陰で今の自分も今のダンスも今の環境もあります。もっと近道があったかもしれないし楽しいだけじゃなかったけど、今までの経験や経歴に後悔はありません。
高校生へのメッセージなので17.18歳ですかね?まだまだ失敗してもいくらでもやり直せます。やらない後悔よりもやって後悔してください。一緒に頑張りましょう!