えんどう ちかこ▶大学卒業後、日本航空に入社し、客室乗務員としてのキャリアをスタート。2018年3月より、同社のコミュニケーション本部ブランドエンゲージメント推進部に配属となり、社内報の編集や社外に向けたPR活動を中心に活動する傍ら、定期的に乗務も行う。
お客さまや仲間に感謝の気持ちをもつことが大切
フライトや厳しい訓練、どんな時も大好きな仲間たちと支えあう
安全に対する強い意識と最高のサービスを
客室乗務員の1日はその日フライトを共にする仲間との顔合わせから始まります。その日が初対面という客室乗務員もいますので、安全はもちろん、お客さまに最高のサービスを提供するために、ブリーフィングと呼ぱれる事前の打ち合わせを行っています。その後機内に向かい非常用設備や安全の確認をします。そしてお客さまがいらっしゃる前にサービスの準備をしたり清掃状況などを確認します。それらが完了して、ようやく機内にお客さまをお迎えすることができます。
特に安全面の確認は徹底して行います。客室乗務員は、お客さまの尊い命をお預かりする仕事ですから、保安要員としての役割が一番重要だと考えています。
仲間とのつながりをいつも胸に感じて
JALの客室乗務員として入社すると、初期訓練を約2ヶ月間行います。安全に関して知議だけでなく、機内の安全・秩序を守る保安要員としていざという時にすぐさま行動できるようになるまで訓練します。
この時期は、人生でこんなに勉強したことはないというくらい勉強しました。くじけそうになったときは、いつも仲間が支えてくれ、自分のことを後回しにしてまで色々と教えてくれました。実際にフライトを経験している先輩の客室乗務員の方が教官として本当に愛情あふれる教育をしてくれたと感じています。
あの時の苦難を共にした仲間たちは、家族のような存在です。そういうつながりがあるので、たとえなかなか会えなくても、いつも仲間とのつながりを、心の中で感じながら仕事をしています。
お客さまにも仲間にも感謝を忘れずに
日々の仕事で心がけていることは、感謝の気持ちをもつことです。数ある航空会社の中からJALをお選びいただいているお客さまには、ご搭乗御礼はもちろんですが、表情やアイコンタクト、会話などで、感謝の気持ちをお届けできる客室乗務員でありたいと考えています。
また、飛行機は客室乗務員以外にも、様々な部門のスタッフの支えがあるからこそ飛ぶことができます。そうしたJALの翼を支える多くの仲間がつないだバトンを、私たち客室乗務員が受け取り、お客さまにお届けするのが役割だと考えています。ですから、お客さまだけでなく、JALで働く仲間に対しても、常日頃から感謝の気持ちをもつことを忘れないようにしています。
客室乗務員は人が大好きな人が多い
国内線で一番大きな飛行機だと約500人のお客さまがご搭乗され、1日3便乗務すると、最大で約1500人のお客さまと出会うことができます。その「一期一会」の瞬間を味わえるのは、この職業ならではだと感じます。
客室乗務員は人との出会いを大切にする方が多いと思います。お客さまや仲間との絆をつくるため、いつも声をかけるきっかけを探しています。ですから、人とコミュニケーションを取ることや、人と関わることが大好きな人は、客室乗務員にとても向いていると思います。