きだ ゆうや▶1995年埼玉県生まれ。大学卒業後、2017年に株式会社JALスカイ入社。グランドスタッフとして空港オペレーション国際部に配属。ディパーチャーコントロール業務を中心に、チェックインカウンターのスタッフや搭乗ゲート責任者としても活躍中。
お客さまに満足していただくために
次のスタッフへ最高のパフォーマンスを繋ぐ
お客さまの希望に沿うフライトのために
グランドスタッフの仕事は多岐にわたります。チェックインカウンターや搭乗ゲートでのご案内をはじめ、オフィスにてチェックイン時の調整を行うディパーチャーコントロールと呼ばれる仕事などがあります。現在私は主に、このディパーチャーコントロールの業務を担当することが多いのですが、お子さま連れのお客さまや、チェックイン時に横並びのお席を望まれるお客さまの希望に沿えるよう調整しています。
最高のかたちでバトンを次へ繋ぐこと
入社して最初に担当したのは、国際線搭乗ゲートのスタッフでした。その後も様々なセクションを担当し、現在は9種の業務に対応できるようになりました。最近は、搭乗ゲートの責任者を担うことも多いです。搭乗は出発までの最後の場面ですので、それまでに対応しきれなかったことも完了させ、時間通り出発させなければなりません。短い時間の中、様々な業務をする必要があり、プレッシャーも大きいですが、的確な対応で定時に出発した時、私たちが目標にしている「最高のバトンタッチ」が達成できたとやりがいを感じます。
私たちの仕事は、自分だけで完結する業務ではありません。「自分がいかに次の人にバトンを渡すか」が、その先にいるお客さまの満足度に関わってきます。自分の役割のなかで最高のパフォーマンスを発揮し、受け取ったバトンを次に繋いでいく、それが私たちの仕事です。
お客さま一人ひとりに向き合う接客
物心ついた頃から空港が好きで、漠然といつか働きたいと思っていました。本格的に意識するようになったのは、留学中の出来事がきっかけでした。イギリスへ1年間の留学を決めた時、当時大学生だった私は一度も海外に行ったことがありませんでした。社会人になる前に外の世界を知りたいという思いが強く、思い切って決断しましたが、不安はとても大きかったです。そんな留学中に、イギリスの空港で丁寧なサービスに触れて感銘を受けました。空港のスタッフは事務的なイメージがあったのですが、留学に対し「お疲れさま」と声を掛けてくれ、温かいコミュニケーションに感動しました。
留学先はイギリスの学生だけでなく、様々な国の留学生が多く集まる大学でしたので最初はカルチャーショックが大きく、ホームシックになることもありました。特に留学生達との寮生活はとても刺激的で、今まで自分が持っていた「こうあるべき」という固定概念が打ち砕かれ、それぞれの違いを楽しめるようになりました。
現在も、多くのお客さまと接するなかで、思い込みや先入観を持たないように心掛けています。お客さまが求めるものは人それぞれですので、気持ちよく旅立っていただけるよう、お客さまの視点に立ち、一人ひとりに寄り添った接客を大切にしています。