たかえす ゆうき▶沖縄県立普天間高等学校卒業。インターネット関連の営業職を経て、2014年、海外添乗員派遣会社・株式会社マンデラに入社。5年間で訪れた国は80カ国余。少人数から団体客まで、旅の楽しさをエスコートしている。
添乗勤務は年間200日、訪れた国は80カ国余
ハードですが、世界を見ることができるとても楽しい仕事
仕事の楽しさは、初めての国へ行くとき
辛いのも初めての国へ行くとき
10代の頃、バックパックで短期間ですが、ヨーロッパを回る旅をしました。その後、2年ほど旅行とは全く関係ない仕事をやりましたが、やはり世界を飛び回って仕事をしたいという希望が捨てられず、ネットでこの海外添乗員派遣会社を知り、即応募しました。添乗員の派遣会社は旅行代理店がクライアント(お客様)で、そこからさまざまな旅行の添乗を請け負います。
入社するとまず研修を受け、添乗員として必要な「旅程管理主任者」の資格を取得しなければなりません。取得後、早速一人で団体のお客様のヨーロッパ旅行に添乗する仕事が入ったことを覚えています。この仕事は毎回初めて会うお客様を相手に、初めて行く国や地域を案内することもあるわけですから毎回緊張の連続です。
さらに海外では、日本のように時間通りにバスや船が動き、予約を入れたホテルが確実にキープできているという保証はありません。また、悪天候や現地でのトラブル、お客様の体調不良やケガなどさまざまな悪条件に見舞われることもあります。
しかしながら、添乗員の第一の任務は旅程をしっかり管理することです。旅行会社が組んでいるスケジュールはどんなことがあってもすべてクリアして、お客様に旅の満足を提供しなければなりません。毎回さまざまな場面に直面する度に、決断する勇気が試されます。
海外添乗員としてなんといっても嬉しいことは、行ったことが無い国へ初めて行くときですが、プレッシャーを感じるのも初めていく国です。
歴史・経済・文化など現地の予習は必須
学生時代より勉強の日々
海外旅行添乗員というと、英語が得意と思われますが、私はむしろ不得意でしゃべることもできませんでした。ですから、仕事をしながら必死で身につけていきました。現地で、日本語が話せるガイドが付いてくれる場合はいいのですが、英語しかできないガイドの場合は通訳をしなければなりません。また、ガイドが付かないこともあり、その場合は添乗員がガイドの役割を担います。そのため、旅行前には現地に関するさまざまなことを調べていく必要があります。地理はもちろん、歴史、政治、文化、芸術、経済、産業、建築などあらゆる知識が役に立ちます。学生時代にもっと勉強しておけばよかったと思うことが度々あります。
旅は一番高額な娯楽であり、その旅をアシストする私たちの仕事は究極のサービス業だと思っています。添乗員としてビジネスライクに旅程をこなすのではなく、お客様にとって一生に一度かもしれないこの旅を満喫し、思い出として心に残していただきたいと思っています。『ありがとう』と感謝の言葉をいただくと、ホっと安心し、この仕事のやりがいを感じます。