自動車関係の主な職業
未来のクルマを支える人材が求められる
次世代自動車で高い環境性能を実現!
安全に配慮した自動運転車も開発が進む
自動車業界は長きにわたり日本を代表する産業として知られており、日本車は世界でもっとも知られる日本の製品と言ってよいでしょう。しかし、近年は韓国や中国の自動車メーカーが台頭し、アジアでは敵なしだった日本の自動車業界でも、競争に負けないクルマ作りを目指し新しいアイデアが求められています。
現在、自動車業界で最も重視されているのは、やはり環境対応の問題です。温室効果ガスの排出の少ない低公害車(エコカー)について減税措置が取られており、消費者の関心も非常に高いため、メーカー各社にとって環境性能の向上は避けては通れない課題となっています。
また、それにともなって次世代自動車の開発も盛んです。1997年に量産ハイブリッド車(HV)の販売が始まって以来、電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHV)、燃料電池自動車などさまざまな次世代自動車が発売されてきました。
最新技術の開発は環境性能に対してだけではありません。障害物を自動的に検知して危険を回避するプリクラッシュセーフティシステムや、自動的に駐車操作を助けてくれる駐車支援システムなど、安全・快適面の技術もめざましい発展を遂げています。更に、現在では人間が一切ハンドルを握らずに目的地へ行くことができる、完全自動運転車の開発が進んでいて、2030年には200万台以上の完全自動運転車が生産されるという見方もあります。
技術が新しくなり、自動車の常識が変わろうとしている今だからこそ、エンジニアや整備士からセールスまで、柔軟で新しい発想を持った若い人材に期待が寄せられています。
お役立ちDATA
初任給例 | 約16.2万円〜23万円 (厚生労働省「平成29年度 賃金構造基本統計調査」) |
活躍の場 | □自動車メーカー □自動車ディーラー □自動車整備工場 etc. |
関連資格 | ●自動車整備士 ●危険物取扱者 ●CAD利用技術者試験 etc. |