栄養の主な職業
幅広い年齢層で健康志向、安全志向が高まる
管理栄養士が健康改善をサポート
ウェアラブル端末でヘルスケアサービス
世界保健機関(WHO)が発表した2016年版「世界保健統計」によると、日本人の平均寿命は83.7歳と世界首位で、統計をさかのぼることができる20年以上前から長寿世界一の座を守り続けています。高齢化が進むと、医療費など社会保険費が拡大するという課題が生まれるため、現在注目を集めているのが健康寿命の延びによる医療費の削減です。
今後、団塊世代が後期高齢者になる2025年以降は医療費がさらに増えることが予想されています。こうした中、いかに医療費支出を抑えるかという観点からも、国を挙げて健康寿命を延ばすための政策がさまざまなところで進められています。
経済産業省では、みずほ銀行・みずほ情報総研(株)・(株)エス・エム・エスの3社に対して「ウェアラブル機器等を活用した管理栄養士伴走による健康改善プロジェクト」事業を委託し、実施されました。
「ウェアラブル機器等を活用した管理栄養士伴走による健康改善プロジェクト」事業は、IoT*推進のための基盤整備事業の一環として位置付けられ、管理栄養士がスマートフォンから血圧や1日の歩数、体重、食事内容をチェックし、より良い生活に向けてサポートする事業です。
無償にて行われる同事業を通じ、認知症や糖尿病、生活習慣病を予防することで個別に健康を維持するためのサポートビジネスモデル構築に向けた検証を進めていくそうです。
目覚ましい進歩を遂げるウェアラブル端末やスマートフォンなどの新技術。新たな技術を生かし、管理栄養士・栄養士の取り組みの幅が広がりそうです。
* IoT【Internet of Things】
あらゆる物がインターネットを通じてつながることによって実現する新たなサービスなどの総称。
お役立ちDATA
初任給例 | 約17万円〜19万円 (栄養士・東京都の場合) |
活躍の場 | □病院 □福祉施設 □学校 □保育園 □レストラン □社員食堂 □独立開業 etc. |
関連資格 | ●管理栄養士 ●栄養士 ●調理師 ●栄養教諭 ●製菓衛生師 ●フードスペシャリスト e.t.c. |