出版関係の主な職業
電子出版市場、成長続く
紙の「本」も負けていない
ネット発の人気作も登場
さらに目が離せない出版の世界
出版業界は本の売り上げが長く落ち込んでおり、厳しい状況が続いています。そんな中、注目されているのが「電子書籍」です。電子書籍とはスマートフォンやタブレットPC、「Kindle」「Xperia」といった専用端末などからアクセスして読めるコンテンツであり、街中などで気軽かつすぐに読める(ストリーミング型もあり)のが人気の理由です。今では、それらで読書をする人を街でよく見かけるようになりました。さらには、定期的に刊行される「電子雑誌」も電子書籍とは別に存在し、こちらも徐々に広まっています。
インプレス総合研究所の調査によれば、2016年度の電子書籍と電子雑誌の市場規模はともに前年度より成長し、市場全体で本格的な拡大期に入っていることがわかります。このままいけば、市場規模は5年後には現在の倍近くになるとも予測されており、電子出版は今、まさに注目のビジネスといえるでしょう。
それらとは別に、Webでは個人サイトのみならず専用の連載用サイトで小説やコミックが読め、ネット発の小説や漫画からもヒット作が生まれています。もちろん、長く慣れ親しんできた「本」という媒体にこだわる人は大勢おり、今でも定期的にベストセラーが書店をにぎわしています。いずれのメディアでも、編集者をはじめ漫画家や作家、イラストレーターの才覚次第で人々の話題を集め、多くの人たちに読んでもらえる作品を世に出すことが可能です。むしろ、本の世界からさらに目が離せなくなったといえます。
お役立ちDATA
初任給例 | 23万2200円(大手出版社大学卒) |
活躍の場 | □出版社 □編集プロダクション □デザイナー事務所 |
関連資格 | ●DTPエキスパート ●校正技能検定 ●日本語文章能力検定 ●レタリング技能検定 ●CGクリエイター検定 ●色彩検定 etc. |