福祉の仕事

福祉の主な職業

つくにはチャート1

つくにはチャート2

超高齢社会で人材不足。
国をあげての待遇改善も進行中。思いやりと優しさあふれる仕事。

介護福祉士国家試験の義務化に加え医療的ケアの研修受講も義務化

分野について

 介護福祉士の資格を取得する方法は、国家試験に合格する(※実務経験3年などの受検資格が必要)、もしくは介護福祉士養成施設(大学・短大・専門学校など)を卒業するという主に2つの方法があります。
 厚生労働省が2016年度に実施予定としていた介護福祉士養成施設に通って介護福祉士資格を目指す人に対する国家試験受験の義務付けは、2022年度に先送りされることになり、2016年度の卒業生までは、これまで通り介護福祉士養成施設の卒業時に介護福祉士資格を取得することができました。2017~2021年度については制度変更までの経過措置期間となりますので、この期間の卒業生には5年間の期限付きで介護福祉士資格が与えられ、期限内に国家試験に合格するか、もしくは5年間現場で勤続することで正式に介護福祉士の資格が認められます。しかし、期限内にいずれかの条件を満たさなかった場合には資格が失われます。
 これまでは、介護福祉士養成施設を卒業すれば、国家試験を受験せずに介護福祉士資格を取得することができましたが、2022年度以降については、介護福祉士養成施設を卒業した場合でも、国家試験に合格しなければ介護福祉士資格を取得できなくなります。
 さらに2016年度までは、「3年以上の介護職としての実務経験」とされていたものが、2017年度からは新たに、たん吸引など医療的なケアを含めた研修の受講が義務付けられました。研修時間は、無資格の場合は450時間となり、受講料(10~20万円)も必要です。2017年度の受験申込者数は、前年度の約半分にまで激減し、2018年度は20%ほど回復しました。資格取得の難易度を上げることで新しい人材の供給不足を招くのではという懸念は今後も議論されていくでしょう。
 介護の現場での人材の不足や、就業者が定着しない主な原因は、仕事内容と報酬のアンバランスにあると言われています。この根本的な問題は、国が解決していかなければならない最大の課題かもしれません。
 今後も次々と新たな取り組みが行われていくと思われますが、変化を続ける業界に臨機応変に対応できる介護福祉士が、今、求められているのかもしれません。

お役立ちDATA
初任給例約15.9万円〜20.5万円
(厚生労働省「平成29年度賃金構造基本統計調査」)
活躍の場□福祉事務所 □病院 □保健所 □特別養護老人ホーム □児童相談所
関連資格●社会福祉士 ●社会福祉主事 ●ケアマネジャー ●介護福祉士 ●訪問介護員 ●精神保健福祉士 etc.

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