マスタリングエンジニア

CDの出来を左右 アナログ盤復活でも注目

どんな仕事?

楽曲を製品として完成させる

 ミキサーが調整した曲は、通常1曲ずつ完成させていくため、完成した曲はCD全体の音量や音質に差が生じてしまいます。
 そこで、CD全体の音量や音質のバランスをとり、曲順の通りに楽曲を並べ、曲間の時間を決めてマスターテープを作る作業がマスタリングエンジニアの主な仕事です。CDを生産する際、このマスターテープに録音されたデータをもとに大量生産されていきます。この作業は、CD生産だけでなく、音楽配信の場合でも必要になります。
 最近はデジタル機による手軽な音源制作が可能になりましたが、楽曲を製品として完成させるには、マスタリングエンジニアの役割が大きくなっている現状があります。昨年はソニー工場でアナログ(LP)盤生産が復活するなど、新たな技術の継承も鍵となっています。

つくには?

まず専門技術を学ぶ

 マスタリングには専門の技術・ノウハウが必要で、音のゆがみを逃さず、全体の調和をとることができるようになるセンスとすぐれた聴覚が必要です。そのため、これらの技術を学べる学校などで学び、スタジオや製造工場を有するレコード会社などで助手としてはじめるのが一般的です。

関連学科

音響学科、アレンジ・作曲学科 など

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