医療を支える事務のスペシャリスト
医療秘書
【どんな仕事?】
医療業界の秘書です。病院では医師を上司とする秘書業務になります。一般企業と違い、病院では秘書に求められる業務のほか、受付や会計、診療費の計算といった医療事務に関する知識が必要になってきます。
スケジュール管理や書類作成にはパソコンのスキルが必要不可欠です。医療用語や診療報酬に関する知識、医学会議の資料作成など医療知識に基づいた秘書業務となります。
【つくには?】
病院の受付や会計業務を行う医療秘書の仕事をするためには、「医療秘書」の資格を持っていると有利です。医療秘書の資格でもっともポピュラーなのは、医療秘書技能検定試験。レベルに応じて、1級、準1級、2級、3級と4レベルに分かれています。医療秘書として必要な知識を事前に学ぶことができるので、医療秘書の資格は必要最低限の知識を持っていることの裏づけになります。
【関連学科】
医療秘書学科、医療秘書・医療事務科 など
診療報酬請求事務
【どんな仕事?】
医療機関の収入の大半は、健康保険などからで支払われます。診療報酬請求事務とは、健康保険に係る「診療報酬明細書(レセプト)」の作成や、健康保険の点数の計算を主に行います。計算能力が必要なのはもちろんのこと、医療に関する専門的知識が求められます。高齢化に伴う医療費の増大により、この診療報酬請求事務のニーズが高まっています。需要と供給のバランスを考えても、将来性の高い仕事と言えるでしょう。
【つくには?】
医療事務として働くだけではなく、計算能力やパソコン技能を活かす業務に就きたいと考える場合、財団法人日本医療保険事務協会が実施している厚生労働省認可の試験「診療報酬請求事務能力認定試験」を受験して、資格を取得しておくと有利です。病院に勤務するときに職種の希望が通りやすいこともあるでしょう。
【関連学科】
医療ビジネス科、医療情報科 など
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